【乙女ゲーム紹介】アンジェリークデュエットをできるだけ詳しく解説してみる
まず最初に紹介するのはこちら。
「アンジェリークデュエット」
このゲームは、1994年に光栄(現コーエーテクモゲームス)から発売された、スーパーファミコン版「アンジェリーク」のリメイクとして、1998年に発売されたもの。プレイステーション版とセガサターン版がある。
基本システム、ストーリーは「アンジェリーク」と同一だが、「アンジェリーク」ではライバルだったロザリアが主人公として選択できるほか、色々なイベントが追加されているので、もし今プレイするならこちらが断然おススメ。
【ゲーム内容】
宇宙の次期女王の座を巡って、女王候補に選ばれた庶民出身のアンジェリークと、お嬢様のロザリアが、守護聖と呼ばれる9人の男性の協力を得ながら女王試験で争っていくというストーリー。試験に勝利すると女王EDとなるが、守護聖たちと恋愛を進めていくとそれぞれの恋愛EDを迎えることもできる。
【ゲームの流れ・システムなど】
プレーヤーはまず主人公を選ぶ。元気で明るく、庶民出身の金色の髪の女の子(アンジェリーク)か、上品でお嬢様気質の、貴族出身の青い瞳の女の子(ロザリア)。どちらを選ぶかで、守護聖様たちとのイベント内容が少し変化する。攻略においてはどちらを選んでも全く支障はない。
現女王補佐官のディア様に試験の概要を説明され、いざスタート!
ゲームは、現実と同じように一週間の概念があり、月~金は育成や守護聖たちとの交流、土曜は中間審査や大陸の視察、日曜は休日でデートができる、など、毎日の行動をその都度選択しながらプレイしていく。行動によって、その日使える力(ハート)が減っていき、力が0になるとその日の行動は終了。
基本的には、守護聖たちと「育成」か「お話」をしていき、親密度を上げていきながら、大陸の育成をするというのが主な流れになる。
ライバルの女王候補も同じように行動していくが、どのようなことをしているかはある程度把握ができるようになっている上、基本的に弱いので、よっぽど手を抜かなければ負けることはない。ただし、ひとつだけ気を付けたいのは、4週間毎にやってくる定期審査である。
定期審査は2パターンあり、「育成した建物の数」か「人気投票」のどちらかがランダムで選ばれる。人気投票は、親密度が100を超えていて、ライバルとの親密度よりもこちらがある程度高い守護聖がこちらを選んでくれる。
この定期審査で勝利すると、一日に行動できる力が一つ増えるため、特に序盤は超重要。(引き分けの場合はどちらも増えない)逆に、ここで負けてしまうとライバルの力が増え、有利に育成を進められてしまう可能性があるため、まずは最初の定期審査で勝利することがこのゲームの鉄則と言っても過言ではない。
【恋愛要素】
恋愛対象である守護聖たちとは、平日は育成やお話、休日はデートで親密度を上げることができる。
親密度の上がり方は、最初に設定した星座と血液型で決定される相性によって変わる。これが100に近いほど上がりやすくなり、早く仲良くなりやすい。
ただし、相性はゲーム中に力を使って意図的に上げることも可能なので、初期値が低くても十分挽回可能。
デートは全部で三種類。基本的には日曜日にすることになるが、ランダムで平日に守護聖がデートの誘いにくる場合もある。その場合は平日でもデート可能。(このシステム、最初はいいんだけど…)
①お部屋デート
文字通り、主人公のお部屋で二人でお話をして過ごすデート。後述する「鉢合せ」のリスクがなく、一番安全。その分、親密度の上がりもイマイチ。
話題は豊富で、特に「物の考え方」という話題については、その守護聖の考え方によってかなり細かく会話内容がある模様。家族のことや故郷のことなど、守護聖のプライベートに関わる話題もあるので、聞いて損はない。
②公園デート
成功すれば一番親密度が上がるが、かなりリスキーな部分もあるスリリングなデート。
全部で5つ出される質問に正しく答えられれば大成功。間違えた答えを選んでしまうと、親密度に関係なく強制終了となる。
質問は、それぞれの守護聖の考え方や現在の育成によって正解が変わるので、しっかり情報収集しておかないと全問正解は難しい。
・話好きかどうか
・その守護聖と一番仲良しな守護聖は誰か
・現在の育成状況、ライバルと一番仲のいい守護聖は誰か
・権力志向かどうか(女王好きかどうか)
・外出好きかどうか
質問される内容は以上の5つ。平日の守護聖とお話をすることで考え方がわかるので、日頃から情報収集をこまめに行うことが成功のコツ。ちなみに、この考え方の傾向ははじめからのプレイ毎にガラッと変わる仕様。さらに、この公園デートの答えによって微妙に数値が上下されることがあり、プレイ中にも変動するという鬼仕様。
もし大成功を狙うなら、セーブ&ロードは必須。
そしてもし、5つ全部の質問に正解しても喜ぶのはまだ早い。
もう一つ待っているのが、公園デートで起こるハプニング「鉢合せ」である。
これは、5つの質問を全てクリアした場合、その時に公園を訪れていた守護聖とバッタリ出会ってしまうイベント。(正確には、少し前から画面上には見えているが)表面上はとても和やかに見える会話だが、ここで出会った守護聖とは親密度が下がってしまう。が、そんなに大幅に下がるわけではないので、気にしないのもアリ(笑)ちなみに、最後まで成功せず、顔を合わせる前に帰宅した場合でも、見られているようでバッチリ親密度は下がっている。
と、かなりリスクは大きい公園デートだが、親密度を効率よく上げるには一番てっとり早いので、複数攻略を進めたり、定期審査前にしっかり親密度を上げておきたい場合にはとても便利なデートである。
③森の湖デート
「恋人たちの湖」と呼ばれる湖に二人で出かけるデート。通常は、特に大した会話もなく、親密度も大して上がらない。
公園デートのように守護聖と鉢合せをすることはないが、たまにライバルが他の守護聖とデートをしているのに出くわしてしまうことがある。(この場合も、ライバル&守護聖の親密度は下がる)それゆえ、通常はあえて選択することは少ないのだが、森の湖デートは他にもっと重要な役割がある。
実は、このゲームで守護聖との恋愛EDを迎えるためには、全部で三段階ある恋愛イベントを起こす必要があるのだが、この恋愛イベントは森の湖でしか発生しない。そのため、通常はあえて行くことはないが、恋愛イベントを起こせる状態になったら一転せっせと通うことになるという特殊な場所。
ちなみに、「アンジェリークシリーズ」はこのデュエットに限らず、複数同時攻略が可能。一途に一人の守護聖とだけデートを重ね、一途にEDを迎えることもできるし、全員と仲良くなって、逆ハーレムプレイを楽しむこともできる。
【ED】
迎えることのできるEDは、大きく分けると二種類。
・恋愛関連のED
・育成関連(女王関連)のED
ここからさらに細かく分かれていくのだが、これは乙女ゲームなので、育成関連のEDはひとまず無視して、恋愛関連のEDについて。恋愛EDは全部で二種類。
・こっちから告白して成就するED
・守護聖様から告白されて受け入れるED
実にシンプル。告白するかされるか。これはどちらもボイス&ムービー付き(クオリティは微m…)乙女ゲーム初期の作品だからか、糖度はそんなに高くなく、非常にプラトニックな感じの清々しい内容。
【まとめ・おすすめポイント】
効率よく進めることを前提にすると、最初は難しく感じるかもしれない。仲良くないうちは塩対応されたりもするので、ちょっと傷つくし(笑)
でも、毎日挨拶して、お話して、デートしていくうちに、少しずつ仲良くなっていく実感が感じられるのが楽しみポイント。親密度が上がってくると、部屋に行った時のセリフが変わっていくので、モチベーションが上がること間違いなし。
ライバルがいて、負けないように育成を頑張るのも地味に燃える。
どのキャラもしっかり作られていて、今後長く続くアンジェリークシリーズの基礎になっていくものなので、ネオロマファンはもちろん、乙女ゲームに興味がある人は是非プレイしてもらいたい。
次回以降は、アンジェリークデュエットのキャラを詳しく解説していきます。
アンジェリークデュエットプレイ動画・イベント集などはこちら↓
https://www.youtube.com/channel/UCq9oBoKPkGmpjhePeW2J1lA